場所別「好き」「必要」ガイド

増えがちな趣味の道具・材料を片付ける:「好き」「必要」で見つける整理術

Tags: 趣味, 片付け, 整理収納, 好きと必要, 道具

趣味の道具や材料、なぜか増えていませんか

手芸やガーデニング、料理、写真など、何か一つの趣味に打ち込んでいると、自然と道具や材料が増えていくものです。新しいキットや珍しい材料、便利なツールなど、ついつい揃えたくなってしまいます。しかし、気がつけば置き場所に困るほど溜まってしまい、いざ使おうと思っても見つからない、といった経験はないでしょうか。

特に、忙しさで趣味が中断したり、別の趣味に興味が移ったりすると、使わなくなった道具や材料がそのままになってしまいがちです。長年積み重ねられたモノを見ると、どこから手をつければ良いか分からず、片付けをためらってしまうかもしれません。

このコラムでは、そんな増えがちな趣味の道具や材料を、「好き」と「必要」という視点から見直して整理する方法をご紹介します。完璧を目指すのではなく、ご自身のペースで無理なく進めるためのヒントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

片付けの第一歩:「好き」と「必要」でモノを見分ける

趣味の道具や材料の片付けで最も大切なのは、「自分が何を本当に大切にしたいか」と向き合うことです。ここで役立つのが、サイトのコンセプトである「好き」と「必要」でモノを見分ける考え方です。

この二つの視点を持って、目の前のモノ一つ一つに問いかけてみましょう。「これは持っているだけで心が満たされる『好き』なモノだろうか?」「それとも、今の趣味活動に欠かせない『必要』なモノだろうか?」

具体的な判断基準を設ける

「好き」か「必要」かを判断する際に、少し迷うモノも出てくるでしょう。そんな時は、いくつかの具体的な基準を設けると判断しやすくなります。

これらの基準はあくまで目安です。一番大切なのは、ご自身の気持ちと向き合うことです。どうしても判断できないモノは、無理に決めず「保留ボックス」などを用意して一時的に分けておいても良いでしょう。期間を決めて(例:半年後)再度見直すようにします。

無理なく進める片付けステップ

長年溜め込んだ趣味のモノを一度にすべて片付けようとすると、体力も気力も消耗してしまいます。少しずつ、ご自身のペースで進めることが成功の秘訣です。

  1. 小さな範囲を決める:
    • 「趣味の道具が入った引き出し一つ」「材料をしまっているボックス一つ」「棚のこの一段だけ」など、ごく狭い範囲から始めましょう。達成感を得やすく、負担も少なく済みます。
  2. 制限時間を設ける:
    • 「今日は15分だけ」や「このボックスだけ終わらせる」のように、時間や量を決めて取り組みます。集中力も保ちやすく、毎日少しずつでも進めることができます。
  3. 「全出し」は必須ではない:
    • よく片付けの手順で「全出し」が推奨されますが、モノが多い場合や体力に不安がある場合は、無理に行う必要はありません。範囲を決めて、その中のモノだけを取り出して仕分ける方法でも十分効果があります。
  4. 仕分け作業:
    • 決めた範囲のモノを、先ほどの「好き」「必要」「手放す(または保留)」の3つの山に分けていきます。それぞれの山に分かりやすくラベルを貼った箱や場所に分けましょう。
  5. 手放すモノへの向き合い方:
    • 使わないけれど高価だったモノ、中断した趣味の道具、たくさん余っている材料など、手放すことに罪悪感を感じることもあるでしょう。
    • 思い出の品: 完成した作品や、制作中の写真、特別な材料などは、すべてを残すのではなく、お気に入りの一点だけを残す、写真に撮ってデータとして保存するなど、形を変えて残す方法を検討しましょう。手紙や記録なども、特に大切な部分だけを保管するという手があります。
    • まだ使えるモノ: 捨てるのではなく、フリマアプリやインターネットオークションで売る(「フリマアプリ」とは、個人間で商品を売買できるスマートフォンのアプリのことです)、地域のバザーに出す、友人に譲る、寄付するなど、誰かに活かしてもらう方法を探すのも良いでしょう。
    • 感謝の気持ち: 「ありがとう、楽しませてくれて」と心の中で伝え、感謝の気持ちで手放すことも大切です。

片付け後の収納と続けるコツ

モノが整理できたら、使いやすく、見ていて気持ちの良い収納を考えましょう。

片付けがもたらす心地よい空間

趣味の道具や材料がすっきりと片付くと、物理的なスペースが生まれるだけでなく、心にもゆとりが生まれます。

まとめ

増えがちな趣味の道具や材料の片付けは、時間と根気が必要な作業かもしれません。しかし、「好き」と「必要」というシンプルな基準でモノを見分け、ご自身のペースで一歩ずつ進めることで、きっと整理は進みます。

すべてのモノを完璧に整理する必要はありません。まずは小さな場所から始め、片付いた心地よさを実感してみてください。その達成感が、次のステップへの力になるはずです。すっきりとした空間で、大好きな趣味に心ゆくまで打ち込める、そんな心地よい時間が増えることを願っています。