場所別「好き」「必要」ガイド

無理なく安全に!押入れ天袋・クローゼット枕棚を「好き」「必要」で片付けるコツ

Tags: 片付け, 収納, 押入れ, クローゼット, 好き必要

押入れの天袋やクローゼットの枕棚は、手が届きにくいため、ついついモノをしまい込んでしまい、何が入っているか分からなくなったり、取り出すのが億劫になったりしがちな場所です。特に長年暮らしていると、「いつか使うかも」「捨てるのはもったいない」といった気持ちから、季節外れのモノや思い出の品が溜まっていることも少なくありません。

高い場所の片付けは、体力的に負担がかかるため、どうしても後回しにしてしまいがちです。しかし、ここをすっきりさせることで、空間にゆとりが生まれるだけでなく、気持ちまで軽やかになる効果が期待できます。今回は、押入れやクローゼットの天袋・枕棚を「好き」と「必要」という基準で見直し、無理なく安全に片付けるための具体的なステップとコツをご紹介します。

天袋・枕棚にありがちなモノと片付け前の心構え

天袋や枕棚には、一般的に以下のようなモノが収納されていることが多いようです。

これらのモノの中には、確かに「必要」なものもあれば、今はもう「必要」ではないけれど「好き」だから残しておきたいもの、そして「好き」でも「必要」でもないけれど、なんとなく置いてあるものがあるかもしれません。

片付けを始める前に大切なのは、「一度に全部終わらせようと気負わない」ことです。高い場所の作業は無理は禁物です。今日はこの棚の右側だけ、明日は左側、というように、小さなエリアや短い時間で区切って進めるようにしましょう。

安全に進めるための準備とステップ

高い場所の片付けは、安全第一です。始める前に必ず準備をしましょう。

  1. 安全な踏み台や脚立を用意する: 安定した、ぐらつかないものを選びましょう。無理な体勢での作業は危険です。
  2. 作業しやすい服装に着替える: 動きやすく、汚れても良い服装を選びます。埃っぽいこともあるため、マスクや軍手、帽子なども用意すると良いでしょう。
  3. 仕分け用の箱や袋を準備する: 「好き」「必要」「保留」「手放す」など、仕分けたいカテゴリーの数だけ段ボール箱や丈夫な袋を用意します。
  4. 床の養生(必要であれば): モノを一時的に下ろすスペースの床が傷つかないか心配な場合は、ブルーシートや新聞紙などを敷いておくと安心です。

準備ができたら、いよいよ片付け開始です。

ステップ1:まずは目の前のモノを少しだけ下ろす

高い場所にあるモノを、安全に注意しながら少しずつ下ろします。一度に大量に下ろすと危険ですし、床がモノで溢れてしまうと作業しづらくなります。まずは、手が届きやすい範囲のモノから始めましょう。

ステップ2:「好き」と「必要」で見分ける

下ろしたモノを一つ一つ手に取り、「好き」か「必要」か、そしてそのどちらでもないかを考えます。

判断に迷うモノは「保留」の箱へ一時的に置きます。すぐに結論を出さず、後で見返す時間を設けても構いません。大切なのは、今の自分にとって本当に価値があるか、ということです。

ステップ3:手放すモノ、残すモノを整理する

「手放す」と判断したモノは、種類別に分けます。ゴミとして処分するもの、リサイクルに出せるもの、寄付や譲ることを検討するものなど、適切な方法を考えましょう。

「好き」または「必要」と判断したモノは、元の場所に戻すか、より使いやすい場所への収納を検討します。天袋・枕棚に戻す場合は、今後使う頻度を考慮して手前に置くか奥に置くかを決めると良いでしょう。

判断に迷うモノ、捨てられないモノへの向き合い方

天袋や枕棚には、お子さんの成長記録や古い手紙、旅行の記念品など、思い出の品が眠っていることも多いでしょう。これらは「必要」ではないかもしれませんが、「好き」や「大切」という気持ちが強いモノです。無理に手放す必要はありません。

「いつか使うかも」というモノについても、具体的な使用時期や目的がない場合は、手放すことを検討する良い機会です。必要になった時に改めて手に入れることができるか、代用できるものはないか、などを考えてみると判断しやすくなります。

片付け後の収納と無理なく続けるコツ

片付けが終わった場所には、これから使うモノや大切なモノだけが残っているはずです。次に使うときのこと、安全にモノの出し入れができることを考えて収納しましょう。

片付けがもたらすメリット

天袋や枕棚が片付くと、見た目がすっきりするだけでなく、様々なメリットがあります。

まとめ

押入れの天袋やクローゼットの枕棚は、見過ごされがちな場所ですが、「好き」と「必要」という基準で丁寧に見直すことで、すっきりとした快適な空間に変えることができます。安全に注意しながら、ご自身のペースで、少しずつ片付けを進めてみてください。高い場所にあるモノを整理することで、きっと新しい発見があったり、空間にゆとりが生まれて気持ちが晴れやかになったりするはずです。この記事が、あなたの片付けの一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。